将来のことを考えて貯金をしたいと考えている方は多いのではないでしょうか。ですが低金利が続く現代においては、単に口座にお金をプールしているだけではお金をふやすことはできません。ですが投資でお金をふやすことは、確実ではなくリスクもあります。毎月の生活費だけでなく子供の教育費や将来必要となるお金のことも考えた上で、投資にかけるお金を決める必要があります。そこでこれから投資をしたいと考えている方のために、知っておきたい投資と貯金のバランスについて詳しくご紹介します。

投資の割合は年齢や家庭の状況でも変わってくる

私たちが生きるために、お金はなくてはならないものです。ですが社会人になってから定年して老後の生活まで、人生には色々な選択肢があります。病気や怪我で仕事ができない場合に保証となる保険に加入する費用、結婚した場合には新居やそれに伴う家具などにかかる費用、子供ができれば教育費が必要となります。また家を購入したり新車を購入したりするといったことも考えなければなりません。独身の間に資産運用をした方がいいといわれたとしても、人によって給与の額は違いますし、住む地域によっては生活費に余裕がないといったこともあります。「この年代だからこれぐらいの額は投資した方がいい」という一般論に従うのではなく、自分の人生設計の中で「どれぐらいのお金がどの時期に必要になるか」を把握することが大切なのです。

投資や貯蓄を考える前に必要なお金を時間で分けてみる

投資を考える前に、まずは自分にとってどんなお金が今必要なのか、時間軸で考えてみましょう。人生において、必要となるお金は「短期」「中期」「長期」があると考えられます。

短期的に必要となるお金

短期で必要になるお金とは「すぐに引き出して使う必要があるお金」のことです。日々の生活費に加え、病院代や冠婚葬祭に必要なお金、家電や家具の修繕代などが当たります。すぐに現金化することが必要なので、貯金で毎月積み立てるといった対応が必要です。

中期的に必要となるお金

すぐに必要ではないが、何年後かに必要となるお金のことを中期で準備すべき資金と考えます。確実に必要となるため、リスクのある金融商品で少しでもふやすことを考えるのはあまりおすすめできません。定期預金や国債といった満期が設定されている金融商品であれば、大きなリターンはありませんが単に貯金するよりはふやせる可能性があります。

長期的にふやす機会があるお金

老後の資金といった今すぐに必要ではない、また必要となる期限がそれほど近く(10年~15年)ないお金の場合は、準備する時間がある程度ありますので、投資の資金として考えられます。長期でリターンが期待できる商品に投資することを考えてみましょう。

投資にあてるお金が決められないならまずは貯蓄の習慣をつける

収入がすべて出費になってしまうと、投資どころか貯蓄もふえないということになってしまいます。まずは毎月の収入から貯蓄をしていく習慣を身につけることから始めましょう。おすすめなのは先に貯金する額を決め、残りで生活していくことを計画立てることです。それと平行して、自分や家族のライフプランを書き出し、必要となるお金を考えていきます。短期や中期に必要となるお金を毎月の貯蓄から回すことを考え、余剰を投資の資金にしていくことからスタートします。投資については知識を身につけることも必要なので、最初から無理をしないことです。色々な知識を身につけ、リスク分散のためにも色々な金融商品を選んで投資できるようステップアップしていくといいでしょう。