不動産を使って収入を得る不動産投資は、リスクが低く長期的にリターンが得られるメリットがあることから、注目を集めています。節税効果も期待できるため、副業として不動産投資をする人も増えてきています。そこで不動産投資とはどんな投資方法なのか、またその始め方や注意したいリスクについて詳しくご紹介します。

不動産投資とは?投資で得られる2つの利益

不動産を直接購入し、不動産を使って投資を行うのが不動産投資です。大きく分けると不動産投資で利益(リターン)を得る方法には以下の2種類があります。

利益1.家賃収入を得られる利益(インカムゲイン)

マンションやアパートを購入し、部屋を貸し出してその家賃収入を得るのがインカムゲインです。景気に左右されることが少なく、長期にわたってリターンを得られます。家賃収入が得られる不動産としては3つあります。

区分マンション投資

マンションの一室を購入して貸し出し、その賃料を得る投資方法です。初期投資が少なくて済み、始めやすいメリットがありますが、入居者がいないと賃料を得ることができず、他の不動産投資に比べると利回りが低いデメリットがあります。

一棟アパート・マンション投資

アパートやマンションを一棟購入して複数の入居者に入居してもらい、その賃料を得る投資方法です。一室だけを貸し出すよりも空き室のリスクが減らせること、節税効果があることなどがメリットです。ただ、最初に購入する際の費用が高くなること、アパートやマンションの耐用年数が25年から30年となっているため、補修や建て替えなども視野に入れておく必要があるといったデメリットもあります。

戸建て投資

一戸建ての家を購入して貸し出したり、中古物件をリフォームして貸し出したりする投資方法です。個人でも購入がしやすくなっているため、投資する人が増えてきています。アパートやマンションに比べて自分で管理しやすいメリットがありますが、物件情報が少ないため物件探しが難しいこと、複数の家を管理しないとリターンがあまり得られないデメリットがあります。

利益2.不動産を売買することで得られる利益(キャピタルゲイン)

不動産を購入した価格よりも高い価格で売却し、その差額が利益となる投資方法です。不動産の価格が上がっていた時代には主流だった投資方法ですが、現在は家賃収入がメインとなっており、キャピタルゲインは少なくなっています。ただし、不動産価格がかなり下がっている時に不動産を購入し、家賃収入をある程度得てから売却するといった選択肢もあります。

近年注目?不動産投資によるメリット

不動産投資は多額の費用が必要と思われがちですが、実際にはローンを組んで購入することが可能です。さらに不動産投資には以下のようなメリットがあります。

生命保険の代わりになる

不動産を購入する際ローンを組むと、団体信用生命保険に加入しなければなりません。ですが購入者が死亡したり障害になったりした場合には保険が下り、ローンが清算されます。さらに不動産は継続して家賃収入を得ることもできますし、売却することも可能なので生命保険に加入するよりもメリットがあります。

老後資金の備えになる

年金が将来的に不足する可能性があるため、老後資金について考えなければならないのが現状です。ですが、不動産投資を早く始めることで長く家賃収入が得られるため、老後に備えて不動産投資を始める人が増えています。

相続税の対策になる

現金や預貯金を相続するよりも、不動産を相続した方が税額が安くなるメリットがあります。収益性が見込める不動産であれば、相続後も安定した収入が得られます。