お金を金融機関に預けるだけでは、低金利が続く現状の中それほどメリットがないのが現状です。ですが金融機関が設定している定期預金を上手に利用すれば、将来に備えることが可能です。とはいえ定期預金にはメリットだけではなくデメリットもあるため、将来に備えた資金作りを考えているなら、上手に組み合わせて運用していく必要があります。そこでぜひ知っておきたい定期預金のメリットやデメリット、利用にあたって注意したいことを詳しくご紹介します。

定期預金とはあらかじめ決めた期間預け入れる貯金のこと

定期預金は銀行の商品で、定期預金口座を新たに作り、その口座に預金する貯金です。申込時に何年預金するかを決めます。1年から10年と比較的長期にわたって預けられるため、まとまったお金があり、将来使う予定が決まっている場合におすすめの貯金方法です。よく似た貯金に「積立貯金」がありますが、こちらは毎月決まった金額を積み立てていく貯金で、定期預金より制限が少ないのが特徴です。預け入れられる最低金額は金融機関ごとに決まっていますが、途中で増やしたり減らしたりすることも可能です。

知っておきたい定期預金のメリットとデメリット

定期預金は上手に利用すれば様々なメリットがあります。そこで定期預金にはどんなメリットがあるのか、また知っておきたいデメリットについても詳しく見ていきましょう。

メリット

定期預金のメリットは、無料で口座が開設できること、金利の高さが挙げられます。普通預金で預けるよりも、まとまったお金があるなら定期預金にした方がメリットがあります。また金融機関によってはキャンペーンで高い金利で預けられる商品を提供していることもあります。給与振り込みの金融機関の場合は優遇が受けられることもあるので上手に活用するといいでしょう。また定期預金は預金保険制度の対象となっているので、銀行が破綻したとしても最大1,000万円まで保証されることも大きなメリットとなっています。

デメリット

元本割れがなく、メリットの多い定期預金ですが、もちろんデメリットも存在します。低金利が続く現在の日本においては、普通預金と定期預金ではそれほど大きな差がなく、定期預金に預けることで得られる利息はそれほどありません。また定期預金は最初に決めた預入期間内は引き出すことができません。もちろん解約はできますが、適用される金利は低くなってしまうため、預け入れていた時の金利の恩恵は得られません。一部解約の場合も、残りの預金は申込時の金利が適用されるのかどうか確認しておかないと、解約の必要が出てきた時に大きく損をすることになってしまいます。また預金保険制度の対象となる「1,000万円まで」は一つの銀行に対してなので、同一の銀行に、定期預金や普通預金があり合算して1,000万円を超えていないか確認しておく必要があります。

上手に選んで定期預金で資産を作ろう

定期預金は、投資の中ではそれほど大きく資産を作ることができる方法ではありません。ですが上手に利用すれば大きなメリットがあります。

  • 金利が高い時に預け入れる
    キャンペーンを利用するなどすれば、高い金利で預け入れをすることも可能です。
  • 長く預け入れればお得になる
    使う予定がしばらくないなら、長期に預け入れればお得です。ただし預金を10年以上放置すると休眠扱いになるため、注意が必要です。
  • 固定や変動のどちらが有利か確認する
    金利の状況によって、固定金利か変動金利、どちらがいいか変わってきます。長期に預け入れる場合にはよく考えておきましょう。
  • 円か外貨か
    金利の高い外貨預金も視野に入れましょう。もちろんリスクもありますので一概にどちらが有利とは言い切れませんが、リスクを分散する意味でも検討しておくといいでしょう。