投資をする際に、考えなければならないのは儲けだけなくリスクです。ですがリスクを考えすぎると投資できる商品が限られてしまうこともあります。投資初心者の場合は、大きな冒険をするよりも、まず投資についての知識や経験を積むことが大切なので、基本といわれる投資法を試すことがおすすめです。投資の中でも比較的初心者が始めやすいのが積立投資ですが、単に積み立てるのではなく「ドルコスト平均法」で投資することが分散投資となり、長期の投資に向いているといわれています。そこで「ドルコスト平均法」とはどんな投資手法なのか、そのメリットとデメリットを詳しくご紹介します。

ドルコスト平均法は時間を分散して投資する方法

ドルコスト平均法は、投資のリスクを減らす方法の一つです。価格が変動する金融商品を、一定の額で毎月購入することで、リスクを分散する狙いがあります。たとえば株式投資の場合だと、値下がりした際に商品を購入し、値上がりした時点で売るのが基本ですが、それだと値動きを常にチェックしなければなりません。また、価格が高い時に金融商品を一気に購入してしまうと、購入後に一気に価格が下落して損をするといったこともあります。ドルコスト平均法であれば、投資する金額は毎月同じなので、同じ金額でも多く商品が購入できる月と少ししか購入ができない月が出てきます。そうすると長期の投資ではリスクを低減することになるため、損失が少なくなるのです。そのため初心者にはおすすめの投資方法とされています。

おすすめの理由1.相場のチェックをしなくても済む

投資では市場や相場の値動きが重要なため、常日頃からチェックが必要です。ですがドルコスト平均法であれば、常に張りついてチェックしなくてもよくなります。

おすすめの理由2.まとまった資金は必要ない

比較的低額での投資が可能なので、初期費用が用意できない人や、家計に負担がかからない範囲で投資をしたい人におすすめです。

知っておきたい!ドルコスト平均法のメリットとデメリット

ドルコスト平均法は、投資を始めたばかりの方にはおすすめの手法といわれています。なぜそういわれているのかメリットとデメリットを見ていきましょう。

メリット

ドルコスト平均法のメリットは、長期に投資をすることで、トータルでは出資にかかる費用を抑えることができることです。また相場の動きをチェックしたり、世界経済の分析をしたりといったことをすることなく、投資が可能です。そのため投資につきもののリスクを抑えることになります。

デメリット

投資初心者におすすめの手法であるドルコスト平均法ですが、リスクが抑えられる代わりに大きなリターンを見込めないことがデメリットです。また購入を繰り返すことになるため、手数料や手間がかかることもデメリットといえます。さらに相場が長く低迷している時期には、いつ相場が回復するのか予測がつかないことに加え、含み損を抱え続けることにもなってしまいます。投資初心者の場合、投資をそこでストップするか、投資方法を変えるのかを判断することが難しく、せっかく投資をしたにもかかわらず逆に投資費用が目減りすることにもなりかねません。

ドルコスト平均法の投資が向いている人・向いていない人

ドルコスト平均法は、大きなリターンはない代わりにリスクを抑えられる手法です。そのため投資について難しいことは分からない人やリスクを回避したい人には向いているといえます。ただ長期にわたって投資する必要がありますので、いつまでに利益を得たいといった目的があって投資をしたいという場合にはやめておいた方がいいでしょう。