不動産の投資で、日本だけでなく海外の投資も視野に入れて動きたいと考えている人も多いのではないでしょうか。最近では海外の不動産も取り扱っている不動産会社も増えてきています。ただ、日本にいながら取引ができるといっても、取引にかかるお金が大きいため、国内と国外どちらに比重をおいて投資した方がいいか悩むところです。そこでこれから不動産投資を考えている方のために、国内と国外それぞれの投資のメリットとデメリットを詳しくご紹介します。
不動産投資、国内と海外の違い
不動産投資では家賃収入を目的とした投資と、不動産を購入し、販売して利益を得る投資方法がありますが、日本だけの投資では先行きが不安と思うことも多いのではないでしょうか。ただ、不動産投資は大きなお金が動くため損失が大きくなることも考えられます。日本の不動産投資は、家賃収入を目的とする「インカムゲイン投資」が主流です。一方海外の不動産投資は、不動産を購入し、価値が値上がりしてから販売し、利益を得ることを目的とする「キャピタルゲイン投資」が主流となっています。海外投資の場合、インカムゲイン投資の2つの投資をすることも可能です。
不動産投資、国内と海外のそれぞれの投資の違い
日本における不動産投資と海外では投資の方法に違いがあります。
日本では土地、海外では建物に価値がある
日本では家は築30年を過ぎると価値が下がるため、価値は土地に重きをおかれていることがほとんどです。一方、海外では建物の価値が重視されており、古い建物が多くあります。そのため短期間で建物が売買されることも珍しくありません。
国によってかかる税金が違う
日本では土地購入はもちろん、維持や相続に税金がそれぞれかかります。海外では国によって違いはありますが、個人の所得としてかかる場合と、土地そのものに課税がされる場合など様々です。ニュージーランドのように不動産には全く課税されないといった国もありますので、不動産購入時にはどれだけの税金がかかるのかも調べる必要があります。
土地購入は現地の人が優先されることが多い
日本では購入することで所有権が得られますが、海外では現地の人が土地や建物を購入できるよう、海外からの購入は制限がされています。国によって違いがありますが、そもそも土地が購入できない国、購入はできるものの上限が決まっている国、購入価格に制限が設けられている国など様々です。
国内と海外の不動産投資で注意したいこと
国内での不動産投資の魅力は、低金利で購入ができることです。ただ、少子化が進んでいることによる空き室リスクや、今後の不動産の値下がりが懸念されていることから、国内での不動産投資は難しくなっていく可能性があります。一方海外不動産は節税対策になることや、海外不動産向けの融資を行う金融機関が増えたことなどから、今後不動産投資を海外でする人が増えていくと考えられます。ただ、海外での不動産購入は、金利が高く融資枠が国内不動産より低く設定されているため購入のハードルが高いことに注意が必要です。
国内と国外の投資、おすすめは?
国内と国外の投資は、それぞれメリットやデメリットがあるため、どちらがより優れた投資方法とは言い切れません。海外の不動産投資は、かかる税金が低いため節税効果があるとされていますが今後は税金が引き上げられる可能性もあります。日本では今後土地の値上がりは期待できませんので、インカムゲインが有利になると考えられています。土地や建物の管理、税金などを考慮しながら自分が管理できる範囲で国内、海外それぞれの投資を考えていく必要があります。