資産運用の中でも、多くの投資家が投資しているのが「投資信託」です。投資した先が「株式」か「債券」かの違いがあるものの、基本的には投資した資産が運用され、利益が出れば出資した皆で分配する仕組みになっています。ただ、投資信託には商品によってはハイリスクハイリターンの商品もあるため、単に「利益を大きく得たい」という目的だけで選んでしまうと、失敗してしまう可能性があります。投資信託の中でも比較的リスクが少ないといわれる債券型投資信託は、資産運用をこれから始めようと考えている方にはおすすめの投資方法です。ただし投資の目的や「いつまでのどれぐらい利益を得たいか」を考えておく必要があります。そこで知っておきたい債券型投資信託の仕組みと、そのメリットやデメリットを詳しくご紹介します。

債券とは株式とどう違う?

投資信託とは、投資家から集めたお金を運用の専門家が運用し、得た利益を分散する仕組みの投資のことです。どこに投資するかを自分で決めることもできますし、専門家やAIに任せるといったこともできます。細かく指示をするのではなく、例えば「株式を多めにして投資したい」「リスクを考えて債券だけにしたい」「バランスよく株式や債券、不動産にも投資したい」といった投資が可能です。債券と株式は、どちらも投資することに違いはないのですが、株式は自分が売却するまで持ち続けることができる一方で、債券は「お金を貸している」ため、満期が定められています。債券ごとに利子の分配があるので、満期までの間債券の価格が上がればリターンが得られます。また株式は所持している株の数によっては、会社の経営に意見をしたり、株主優待を受けられたりと、投資した会社とのつながりがあります。債券にはそれがないことも違いといえます。

債券と債券型投資信託はどう違う?

債券は直接購入することも可能ですが、満期時期が違ったりするため管理が大変な一面もあります。債券型投資信託の場合は、債券を直接購入するのではなく、投資信託にお金を投資するだけで実際に債券を選んで投資するのは専門家であるファンドマネージャーです。そのため、複数の会社や国に投資ができるので、リスクを抑えることができます。そのため初心者に始めやすい投資信託といわれているのです。

知っておきたい債券型投資信託のメリットとデメリット

債券に直接投資するよりも始めやすい債券型投資信託ですが、そのメリットだけでなくデメリットについても知っておきましょう。

個人では難しい投資が可能なのが大きなメリット

債券型投資信託は、株式投資信託に比べると、値動きの上下が比較的穏やかです。また国内だけでなく海外の国、またこれからの成長が見込める企業など個人で債券を購入するのが難しい債券にも投資可能な点で、メリットが大きいといえます。また投資金額が大きくなく、リスクを抑えて安定した資産運用ができる点もメリットです。債券型投資信託は、NISAやiDeCoなど利益が非課税になる商品でも利用が可能です。

リスクは皆無ではないこととコストが高めな点がデメリット

債券型のファンドの中には、ハイリスクハイリターンの債券もあります。そのため元本割れをするリスクも考えておく必要があります。また個人で債券を購入するのと違い、運用は専門家に任せることになるため、その手数料が多くかかることから最終的に利回りが減ってしまう可能性もあります。リスクを減らすため国内債券だけにするという方法もありますが、手数料である信託報酬の安さもチェックしながら銘柄を考えるなど、トータルの利益も考えて投資をするようにしましょう。