投資というと、一般的に頭に浮かぶのは株式投資だと思います。実際に株式投資をして大儲けした人はたくさんいますし、自分の体験談を書籍にしている人もいますよね。世界的な富豪であるアメリカのウォーレン・バフェット氏は、株式投資で富を築いた人で大変有名で、彼に関連した書籍はたくさんあります。それほど株式投資は投資として成功すると、大儲けすることがあります。ただ、株式投資はいいところだけではありませんので、その点も踏まえて、株式投資のメリットとデメリットについて解説します。

株式投資のメリット

株式投資というのは、なにかというと企業が発行した株式を売買するということです。例えばAという会社を応援したいと思って、A会社の株式を購入して、それをある程度価格が上がったら売却するということです(もちろん、価格が下がるということもあります)。このように株式投資のメリットとしては値上がり益(キャピタルゲイン)を期待することができますし、その他配当金や、株主優待などがあります。

キャピタルゲインの要因は様々ですが、基本はやはり業績ですね。業績が良くなれば株価は上昇しますし、業績が下がれば株価が下がります。例えばiPhoneで世界中を席巻しているアップル社ですが、2007年10月1日の株式は一株9ドルほどでしたが、2020年10月1日の株式は一株あたり131.13ドルということで、10倍以上になっています。このように株価が10倍になるような株式のことをテンバーガーと言いますが、しっかりそういう株式を見つければ、本当に大儲けすることも可能ですし、実際にそういう人は日本国内にも多く言います。

株式のキャピタルゲインの他のメリットと言うと、株主への配当というものがあります。これは株主の権利である分配を受ける権利に基づいて、企業が株主に対して利益の一部を還元するものです。配当金は企業によって支払われる金額や回数が異なり、また、配当金も定額ということではなく、企業の業績が上がった場合には増配、企業の業績が下がった場合は減配、まったくない場合があります(これを無配と言います)。配当のメリットとしては投資した金額に対して配当金が支払われますが、銀行の預金よりも利回りが良い企業もあり、そのため配当金を多く支払う企業に投資をするという投資家もいます。

次に株主優待ですが、株主優待とは、企業が株主に対して保有株数に応じて自社製品や優待券などを提供するようなことをいいます。食品会社であれば、その会社で作っている食品を、量販店やレストランなどは商品券などを提供される場合があります。投資家によっては株主優待をしてくれる企業を中心に投資をして、成功している人も多くいます。ただ、注意をしないといけないのは、株主優待をしている企業としていない企業がありますので、それを知っておくということと、企業によっては株主優待を中止する企業もいますので、投資をする際にはよくその点はチェックするようにしましょう。

株式投資のデメリット

株式投資のデメリットのメリットは、まず元本が保証されないということです。通常、銀行の預貯金については、お金を預けてそのお金が減ってしまうということはありませんよね。(お金の価値が下がるということはありますが)株式の場合は株価が上下している以上、価格が上がる場合もあれば、下がる場合もあるということです。そして、何よりも投資している企業が常に安泰しているということはありません。例えば昨今の新型コロナウィルスの影響で航空会社の株価は大暴落しました。どうしてか。新型コロナウィルスの影響で飛行機を利用する人が減少したからです。また、コロナによって上場会社が倒産している場合もあります。そうなると、その株式を保有している人は、価値がゼロになるということです。このように企業の業績が下がると株価が下がりますし、状況によっては倒産すると、株式そのものの価値がなくなるということもあるため、企業の見極めというのがとても大事ですし、また、それが難しい点でもあります。